こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。
感情は優れたしもべだが、ひどい主人である。
哲学者デヴィッド・ヒュームが、冷静さと感情のバランスについて述べた言葉です。
誰しも、一時の感情の高ぶりでやらかしてしまった失敗談のひとつやふたつ、あるのではないでしょうか? それが笑い話で済むようなことならまだ良いのですが、不動産においては、その一瞬の感情が大きな損失につながることもあります。
「これ・・良すぎない?」
「好きが詰まってる!」
「それ、わかる~(共感)」
そんな気持ち、推し活をしている人ならきっと分かるはず。でも実はこれ、不動産投資を目的とした物件見学の場でも、しれっと起こる現象なんです。
物件をまだ一つも所有していなかった頃、愚直にさまざまな物件を内見していた時期がありました。
そんな時に、とある業者が手掛けた築40年の団地リノベ済み物件を内見したときのこと。
外観はレトロ、中はおしゃれな白壁&無垢材の木目フローリング。あえて天井はコンクリートむき出し、昭和感を残したランタン型の照明に「かっけぇ〜!」とテンションMAX。
・・今思えば、あれはただの「推しへの沼落ち」でしたねw
感情って本当にコントロール難しいんです・・だって人間だもの。
今回は少し変わった視点から、不動産投資について考えてみたいと思います。
テーマはズバリ、「推し活と物件選び、意外と似てるかもしれない説」です。
“恋”に落ちたら投資家失格?
ここで改めて考えたいのが、「好き」と「利益」は、まったくの別物ということ。
もちろん、「自分が気に入った物件を持つ」のは、不動産投資の醍醐味でもあります。ですが、特に初心者のうちは「収益物件」と「自分で住みたい物件」の境界が曖昧で、つい感情に流されがちです。
先述のリノベ団地。
これはikioも住みたいな~と思い、おいくらかな?と物件価格が気になりだしました。ふむふむ。ちょっと割高感はあるけど(自宅として考えるなら)まぁありかも。と思ってました。
次に想定家賃を聞いてみたところ、なんと相場の2倍! 当時は業者のいう事を素直に信じ込みまして、これなら資金回収もできるな、と前向きに考えたものです。
しかし、冷静に見れば、
・駅から坂道を徒歩20分
・周囲に空き物件多数
・修繕履歴が不明(聞けば教えてくれそうですが)
・近隣にスーパーなどの生活施設がない
という、家賃以前にかなりパンチのある条件でした。
それでも、カッコよくリノベされた内装に目を奪われ、「この子(物件)、絶対引き取る!」と、謎の保護者精神が芽生えてしまったんですよね。
でもそれ、それは投資じゃなくて愛なんです。
■不動産投資(推し活)あるある
・物件に惚れ込む(好きになると冷静さを失う)
・リフォームで予算オーバー(推しのために散財する)
・市場価値より自分の好みで選ぶ(他人の評価が気にならない)
どうですか?不動産投資と推し活、意外と似てませんか?
まさに、恋は盲目。そして投資も盲目になりがちなのです。
感情投資家を卒業するには?
このように、ikioも最初の頃は、「自分が住みたい物件」「綺麗にリフォームされた物件」を探してばかりでした。
でもそれだと、いくらシミュレーションしても利益が出ません。予算をオーバーし、運営が立ち行かなくなることも。
また、どれだけ自分好みの部屋でも、借り手に刺さらなければ空室リスクは避けられません。
この出来事をきっかけに、感情に流されそうになったときは、以下の「3つの冷静スイッチ」を心がけています。
①まず数字!
感情が盛り上がる前に、家賃相場・利回り・修繕費をしっかりチェック。「数字が合わなければ買わない」と最初に決めておくと、ブレにくくなります。
②“他人の目”で見る
「この物件いいかも!」と思ったら、信頼できる不動産仲間に写真と条件を共有。
他人からの「え、それ家賃とれなそうじゃない?」という一言で、ハッと我に返れることもありますw
③一晩寝かせる
勢いで申込みを入れず、一晩寝てから判断する。
翌朝、「やっぱり駅遠いし、あれは恋だったな・・」と冷静になれること、多いです。先ほどのリノベ団地もこうして我に返りましたw
とはいえ、感情を完全に切り捨てる必要はありません。
「この物件、なんか好きかも」と感じる直感は、管理・運営のモチベーションにもなります。最初のフィーリングは大事な原動力です。感情も使い方次第ですね。
大事なのはそこに、“利益”が伴っているかどうか。
ビジネスとして成立しない“推し活物件”は、ただの高額な趣味になってしまいます。
まとめ
愛も大事、でも数字はもっと大事。
「推し物件」に恋するのは楽しいし、悪いことではありません。
でも事業として考えるなら、そこに冷静な視点と数字の裏付けが必要です。
恋に落ちたら、まず立ち止まりましょう。それが、不動産投資家として長く生き残るコツかもしれません。
最後に、あなたの推し物件が、「恋」で終わらず「良縁」になりますように。
今回は以上です。
コメント
初めまして!ブログ村から来ました!
私は不動産投資をやっていないんですが、興味はかなりありまして、、、、「なんか良いかも!」と思えば、ついつい買おうとする理由を無理やり探しちゃいがちになってました笑
冷静に数字の裏付け、言い聞かせていきたいと思います、、、!!
>東北パパさん
初めまして!コメントありがとうございます。
「買う理由を無理やり探す」・・めっちゃわかりますw
投資って結局「感覚と数字のバランス」なので、気になった物件は、しっかり数字で裏取りしてみるだけでも机上の計画とはいえ楽しい一歩になるかもしれませんね。