【DIY】閉まりにくいドアを調整

不動産賃貸業
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こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。

戸建・マンションを問わず、木製建具は経年とともに歪みやすくなり、ドアの開閉に支障が出ます。
木材は耐久性に限界があり、時間が経つと反りや変形が起こり、不具合が発生します。これは防ぎようのない経年劣化です。

そのため歪みが見られた場合は、「調整」または「新品交換」が必要になります。賃貸物件として貸し出す場合、コストを抑えるために「調整」を選ぶことが圧倒的に多いですよね。

今回は、特に簡単な調整方法をご紹介します。
ただし、最初にお断りしておきます。簡単ではありますが、扱い的としては「最終手段」とお考えください。

ドア開閉がしにくい原因を探る

以前購入した住宅にて、屋内の開き戸の一部で開閉がしにくい事に気づきました。
内見時にはドアを開けっぱなしにしていたので、最後まで気づかず・・。いや~失敗失敗。

気を取り直し、改めてドア本体を確認してみます。

・・どうやら、ドア下部が枠に擦っていて、それが原因で開閉に不具合があるようでした。

開き戸の開閉に問題ある場合は、主に次のような原因が考えられます。

①丁番(ヒンジ)の緩み・劣化
長年使用するとネジが緩んだり位置がズレたりして、ドアが傾き、下部が床や枠に擦れるようになります。

②木部の反り・膨張/収縮
湿度や温度の変化により、ドアや敷居が反ったり膨張することがあります。特に木製ではこれが原因で擦れが発生することもあるようです。

③建物の歪み・傾き
経年や地盤沈下、地震などで建物が傾くと、複数の扉に擦れが出たり、敷居と建具の噛み合わせがずれてくる可能性もあります。




今回のケースでは、固定式蝶番(ちょうつがい)が使われていました。
築古によくあるタイプで、枠にネジで固定しただけのもので、後から微調整できません。

調整機能付きの蝶番であればドライバー一本で調整できたのですが・・固定式の場合は①の対応は少し手間が出てきます。
※一般的には蝶番を一度外し、枠と蝶番の間に薄板(スペーサー)を挟んで締め直す方法が取られます。

もちろんその方法でも構いませんが、もっと手軽に済ませたい!と思いました。
ここで有効なのが、②③にも対応可能なこの方法。ずばり、擦っているドア底をヤスリで削ってしまおう!です。

なお、今回はこの開き戸だけに不具合が出ていたので、DIYで対応しました。もし、複数のドアに同様の問題が出ている場合は、躯体全体の歪み(③)が考えらるため、専門業者に依頼するのをおすすめします。

余談ですが、これが引き戸だった場合は、戸車の交換や敷居の掃除、ロウ製滑剤で対応できる場合もあります。

ドアを削る

さて、削っていきますか~。
ドアは木製なので、100均で木工用ヤスリを用意します。

手順はいたってシンプル。
・ドア下に削りカスが落ちても構わないよう、床に養生を敷く。今回はゴミ袋を広げています。
・あとは無心でひたすら削る!エアコンのない室内で汗だくになりながらw





下部は隙間がないので力が入れにくい!
削れているか見えませんが、削りカスが出ているので作業に問題ないはず・・。

ある程度削ったら閉めて確認、また削る。を数回繰り返し、少しずつ擦れが改善されていきました。
最終的にいい感じにすっと開閉できるようになったので、今回の作業は完了!

簡単でしょ?
一時間くらいギコギコして「手ぇ痛った~」ですが、逆に言うとかかった労力はそれだけです。

ただし、冒頭にも書いたようにこれは最終手段です。
なぜなら削るという手段は不可逆的だからです。本来であれば、どうしても歪みが解消できない場合の最終手段として考えるべきです。
今回「壊れたら交換する覚悟で」行い、結果成功しただけに過ぎません。褒められた方法ではないこともご留意ください。

まとめ

コストは100均でヤスリを買ったのみ(110円)。
工具は今後も使いまわしできるので、実質コストはゼロみたいなものです。
これを大工へ依頼すると数千円~かかりますので、お得に直せましたね。

最後に。
今回のような削るのは最終手段ではありますが、大工に話を聞く限り珍しい事ではありません。一応、現場ではよく取る方法のようです。
繰り返しになりますが、こういった判断も含め、複数のドアや建具に歪みが見られる場合はプロに依頼するのが安心かと思います。

今回は以上です。

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