農薬を使わず虫よけ!

農業
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こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。
実家の農地を相続しました。農地も立派な資産。これも不動産投資(資産形成・活用)と捉え、自分なりにできる事を模索していきたいと思います!

今年の6月は、例年よりも気温がかなり高く(30℃超え!)、早くも夏本番といった様相ですね。
ここまで暑いと、外作業は命の危険すら感じますね~。、適度に休憩を取り、水分補給をしっかりすれば、そんなに大げさでもないのかもしれませんが。
とはいえ、空調の効いた部屋に慣れてしまっている身としては、外の環境に身体を慣らすのがなかなか大変ですw

さて本題です。

暑さもキツいですが、今年は梅雨にもかかわらず雨が少なめ。ということで、今のうちに防虫しておこうかな。と思った次第です。



葉の状態(見た目)
・穴の形状:丸〜楕円形が中心。ふちが整っていて滑らか
・数:1枚につき1〜3か所程度。多数ではない
・葉色・厚み・張り:全体的に健康で緑濃く、焼け・黄化・病斑なし

うんうん。
順調に育ってくれているのが嬉しい反面、葉に穴が空いているのがちょっと気になります。「うちの娘に何してくれてんねん!」と、ちょっとした親心が芽生えますw

少し調べてみた結果、以下のような可能性を考えました。

■虫害の可能性
・不規則なギザギザ穴ではない →イモムシ・コガネムシ系の可能性は低い
・穴がまばらで全体に広がっていない →ヨトウムシ・ハスモンヨトウではなさそう
・小さい丸い穴 →アザミウマ・ハムシ・ヨコバイあたりの可能性あり

■虫以外の可能性
・物理的損傷 →強風で葉同士が擦れたかも
・生理障害 →展開途中の葉が破れてそのまま穴になった可能性も

う~~ん・・。
葉の表裏や株元を見ても、イモムシ系やナメクジの姿はなし。見かけたのはバッタやハエ、アシナガバチくらいです。

この状況から見るに、虫害の可能性は低め・・もしくは、既に加害した虫が立ち去っているのかもしれません。

害虫対策はしない?

さて、「じゃあ今回は害虫対策なしでいいのか?」と言われると、NOです!

今は被害が見えなくても、これから虫がやってくる可能性は十分あります。ですので、「防虫対策」として一手打っておこうと思います。

■防虫が必要な理由

① 見えない被害を防ぐため
被害が出る前に産卵だけされているケースも多いため、対策を講じる事で虫を寄せつけず、卵も産ませず、被害が出にくくしておくことが大切。

②作物と畑の「変化を見る力」を養う
葉の変化や虫の動き、天候の影響を観察することで、「どのタイミングでどんな対応が効果的か」を少しずつ自分の中に蓄積する。

特に②が大事。
まだまだ経験が浅いikioにとって、やらない手はありませんね。

農薬は使いたくない!

農薬は使いたくない!

効率を考えれば、農薬を使うのが早いのでしょう。しかし、ここは譲れないポイントです。
圃場も小規模ですし、手間をかけて育てているぶん、無農薬でもなんとかやれるのかなと思っています。収穫量はそこまで多くないかもしれませんが、安心して食べられるイモを目指したい。

そこで今回は、食品で作れる忌避剤を用意しました。

■材料
・にんにく:3個
・乾燥唐辛子:5つ
・水 :2.5リットル

■作成方法
にんにくは潰し、唐辛子は細かくカットして、常温の水に12〜24時間漬けておきます。これだけ。

普段口にする食品から作れるオーガニック忌避剤です。
夕方の散布に合わせて、前日の夜に仕込みました。
気温も高くなっているので、エキスもよく出ている?はずでしょう!





こちらが約15時間漬けたものです。
フタを開けるとにんにくの香りがふんわり。ただ、不快なレベルではありません。色もキリン生茶より薄いくらい。
濃すぎるようなら水で薄めようかと思いましたが、このまま散布できそうですね!





100均でスプレーボトルと漏斗、こし器を調達しました。
キャン★ドゥの漏斗とこし器が、きれいにエンジェルフィット(久しぶりに使ったな)しましたので、テープで固定して準備OK。

具をこし器でしっかりこし、スプレーボトル(750ml)に注ぎます。
今回は3回分つくった計算になりますね。

なお、既製品でもオーガニック忌避剤はありますが、だいたい100ml=100円くらい。2.5リットルを用意する場合、約2,500円になります。
今回の作り品では材料費約1,000円なので、ちょっとお得に作れてますね。


■いざ散布!
まずは葉の表面に吹きかけ、次に葉を持ち上げて株元(マルチ隙間)へ3~4回噴射していきました。

注意点!風の向きをしっかり把握していないと自爆しますw
にんにくの匂いはまだしも、唐辛子の刺激は喉や目にきっついです!風向きの他、マスクや防護ゴーグル着用を推奨します。
唐辛子と侮るなかれ。ちなみに、熊よけスプレーの主成分も唐辛子。虫や熊だけでなく、人間にも当然効きます。

ちょうど2畝目の終わりで、ボトルが空になりました。
つまり、4畝に対しては1.5リットルあれば良いという事ですね。

風上からしか噴射してませんので、反対側はあまり付着していないかもしれません。残り1リットル弱を反対から株元に向けて噴射しようとしましたが・・。
なんと!葉をめくった瞬間、アシナガバチが飛び出してきました!一目散に逃げます!
気づかなかったですが、何匹かハチが圃場を飛び回っていました。危なかった~!

そこで予定を変更し、風上側からもう一度、葉の表面だけに噴射するのみにしました。変に刺激して刺されたらたまりませんからね。
改めて観察していると、ハチにも忌避剤がかかっていたようで、羽をバタつかせたり、足で体をこすったりと反応していました。ごめんね!w

アシナガバチはヨトウムシやイモムシ系の捕食者なので、むしろ共存したい益虫です。自然界の警備員ですね!

さて、液も使い切りましたので、これにてこの日の作業は終わりです。
にんにくと唐辛子は一般ゴミでOK(料理にも…?)なのも地味に嬉しいポイント。

翌日、観察してみる

さて、翌日様子を確認してみます。
散布の時間を夕方にしていたのは、日中だと気温が高すぎてすぐに蒸発し、忌避成分が定着しにくいからでした。

で、確認してみますと・・。

■成分の定着
葉に薄い塗膜のようなものができています。日光に反射してうっすら確認できます。
臭いは・・あまりしません。鼻が葉に付くくらい近づくと、ほんのりにんにくの臭いが。

■葉の状態
変色や枯れの兆候はなしです。
刺激が強すぎてストレスになると変化が出るようですが、大丈夫そうで安心しました。

■防虫効果
こればかりは今後の観察次第ですね。なんせ、成虫も幼虫も見かけなかったので、効果の検証は難しいです。雨で流れるでしょうが、多少は土にも臭いは残ると思いますので、お守りみたいなものです。今後に期待ですね。

まとめ

定植から約6週間。
つるが太くなり、葉も大きくなってきました。おかげで日陰ができて、株元の雑草管理がかなりラクになってきました。
畝間の雑草の生育も、やや緩やかになっている印象です。雨が増えればまた伸びるんかな~・・。

やっぱり、手のかかる子ほどかわいいですね。はい。

この時期は水田の管理(水の張り替えや草取り)もあって忙しいですが、サラリーマン・農業・不動産の三足のわらじを履きつつ、美味しい作物のために、今日も踏ん張りたいと思います!

今回は以上です。

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