初めての一人暮らし。賃貸探しに付き添ってきました

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こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。

普段は自分の物件を貸し出す立場ですが、今回は身内(以下A)の初めての一人暮らしに付き添って、物件探しを手伝ってきました。

「一人暮らしを始めたいんだけど、物件資料を見てもさっぱり分からない。そういうの詳しいでしょ?助けて~」

とのこと。
確かに普段、賃貸関係の仕事はしているのですが、ikioの取り扱い物件は築古中心だから、参考になるかはちょっと怪しいところですw

ちなみに、ikioが賃貸を借りたのは、新卒で一人暮らしに憧れて新築マンションに入居した一度きりです。

「ピカピカの新築がいい!」
「風呂とトイレは別がいい!」
「やっぱアパートよりマンションでしょ!(エレベータがあるから)」

いやはや、若気の至りですね・・。
今なら全く違う視点で物件を選べるだろうと思い、二つ返事でOKしました。

ちなみにそのマンション、築10年以上経った今も賃料がほぼ変わらずで運営されていました。都会の物件はやっぱり強いですね。

さて、前置きが長くなりました。
この記事では、オーナー視点を活かして、初めての一人暮らしをサポートした実録をお届けします。
交渉術や物件チェックのポイントも紹介しているので、借主・貸主どちらにも役立つ内容です!

まずは本人の希望を聞いてみる

まずは、Aに「どんな条件で探したいか?」をリストアップしてもらいました。
※Aは単身の社会人です。

譲れない条件
・駐車場必須(家賃込みが理想)
・トイレ、浴室は分かれてて欲しい
・職場まで30分以内
・広さは30㎡以上(間取りにはこだわらない)

■妥協できる条件
・エアコン付き
・インターネット無料
・RC造
・広いベランダ
・キッチンは2口コンロ
・駅から近い
・敷金、礼金なし
・スーパーかコンビニが近い

なるほど。
だいたい単身者が希望するような条件ですね。
貸す側としても、この辺のニーズは日頃から意識しているので、リストにしてもらえると勉強になります。

ただ、特に変わった条件ではないので、予算に糸目をつけなければ問題なく探せそうです。

ikio
ikio

妥協できる条件は一旦忘れよう。
あれもこれも求めると、探すだけで疲れるので、まずは「譲れない条件」だけで絞るのが吉!

Aにそう伝えて、住みたいエリアで不動産屋にアポ取りをしていくように伝えます。
これはAの引っ越しなのですから、ikioは過干渉しません。

ネットで探す?不動産屋に行く?

ネットで物件を探すのもアリですが、今回は 不動産屋に行くことを勧めました。

というのも、ネットに掲載されているのは「一般媒介」物件が多く、選択肢は広い一方で、物件資料を読みこなす知識がないと失敗することも多いんですよね。

例えば、よくあるのは「契約期間:定期借家2年」の記載。
定期借家(定期建物賃貸借)とは、契約期間があらかじめ決められており、期間満了時に原則として契約が終了する賃貸借契約のことです。
転勤中だけ貸し出したいなど、一時的に空いた部屋に多い契約形態です。長く住みたい人には不向き。

これは知識がないとスルーしがちで、いざ内見しても「なんだ、住めないじゃん」となるパターンで、けっこうあります。(ikioも昔やらかしましたw)

なので今回は、
①条件を絞る(済)
②不動産屋に事前相談(今ここ)
③内見時はikioが同行(次の項目)
という流れで進めました。

いざ内見!

Aが依頼した不動産屋は大〇建託でした。
大手なので、変な物件には当たらないだろうという安心感はあります。

業者
業者

はじめまして!
今回担当させていただきます、▲▲と言います!

ikio
ikio

・・・どもです。

ikioはあくまで付き添いなので、名刺だけ受け取って、あとは基本的に黙って見守るモードです。
Aがちょっと欲張りになりそうな時に、そっとブレーキをかける係。

業者
業者

事前に聞いていた条件でいくつかピックアップしてますので、見に行ってみましょう!

おお、手際いいですね~。早速いきましょうか!

・・・

細かなやり取りはあるのですが、文章量が多くなってしますので、現地でアドバイスした点だけ箇条書きします。

■周辺環境
・駐車場があっても、前面道路が狭いと出入りしづらい
・坂道が多いエリアは車でも徒歩でも地味に大変(平坦推し)
・通勤で車を使うなら、スーパーは多少遠くてもOK

借主(A)は意外と周辺環境を見ていない。
実際に暮らす時の導線を考えつつ周囲も見るようアドバイス。

■部屋
・メゾネットで玄関すぐ階段 → 酔ってるとき危なそう
・自炊頻度が低ければ、キッチンは多少狭くてもOK
・柱が室内に出ている「インフレーム構造」はデッドスペースができやすい
・安っぽく見えるクッションフロア(CF)は気にしなくてOK、慣れる
・エアコンは10年物でも「設備扱い」なら問題なし(貸主が原則交換義務あり)
・鉄道沿いは、夜の振動や騒音が意外とストレスになる
・ウォシュレットは後付けできるし、交渉してつけてもらうのもアリ

部屋の中もどこを見たらいいか分からないみたい。
とりあえず水回りや窓など見ていたけど、実際に水を流して水圧確認や汚水の臭いなどしないかチェックを促します。

■初期費用の交渉
・鍵交換費 → 借主負担が現状多いが、本来は貸主負担なので交渉OK
・ウォシュレット設置の件も交渉対象
・オゾン消臭サービス → 断ってOK
・24時間駆けつけサービス → 同上
・礼金ありなら仲介手数料負担割合を変更(貸主借主各50%ずつ→貸主が100%負担)で交渉できないか
→結果
鍵交換は半額負担、消臭費用・駆けつけサービス・礼金カット。
初期費用が10万円以上安くなったとのこと!




〇・駐車場必須(家賃込みが理想)
〇・トイレ、浴室は分かれてて欲しい
△・職場まで30分以内 →約35分になるけど許容範囲内
〇・広さは30㎡以上(間取りにはこだわらない)

〇・エアコン付き
×・インターネット無料
×・RC造
〇・広いベランダ
〇・キッチンは2口コンロ
×・駅から近い
〇・敷金、礼金なし
〇・スーパーかコンビニが近い

ほぼ条件に近い物件に入居ができました。
築年数は20年くらい。1LDKの平均賃料が6万円前後のエリアで、駐車場込み・礼金なし・初期費用も抑えて6万円なら、かなりの好条件です。
(オーナーさん苦労してるでしょうに、交渉してごめんなさい)
駅からは遠いけど、幹線道路沿いなので車ユーザーにはむしろ良かったのかな。

ikioに求められていた「見極め&交渉」は、なんとか果たせたと思いますw
ちなみに入居先は〇建コーポレーションの物件だったので、業者的にもメンツは保たれたはず。

まとめ

今回、内見時の細かいやり取りは端折りましたが、付き添ってみて改めて感じたのは、「意外とオーナー視点って、借りるときには役に立たないな」ということです。

むしろ役立ったのは、リフォーム経験で培った借主目線でした。
・「ここ、クレーム出そうだな」→ 直したほうがいい
・「安っぽいけど、そんなもん」→ 経年劣化は避けられない
・「古くても、設備ならOK」→ 貸主負担かどうかで判断

などなど、物件購入時の内見のポイントが借りる時にも役に立つな~と。

一方で、オーナー視点はどうしても「お金」に直結しがちです。
・礼金はほしい
・鍵交換費用は借主に出してもらいたい
・残置物ならそのまま・・

今回はその辺、借主の立場でガッツリ交渉しました。

どんな物件でも「完璧」はありません。
すべてを満たす物件を探すよりも、どこかで借主側も「あぁ、こういうもんか」と納得・妥協できるかどうかが、満足度のカギになると改めて感じました。
賃貸業においては、この「借主の妥協点」をどこに設定するかで、リフォーム費用が大きく変わってきますからね。

いやー、軽い気持ちで引き受けましたが、意外とikioにとってもいい勉強になりました。

今回は以上です。

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