イモのベッドをつくろう!祖父の遺産で畝立て

農業
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こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。

続きです。
土壌改良!週末農業で腰が砕ける

・圃場の確認
・土壌改良

・定植前の準備
 ←今回はここ
・定植


今回は【定植前の準備】についてです。

■畝立て(うねたて)をする
前回までに、圃場の土壌改良が完了しました。
しかし、このまま自由に作物を植えていくと、

「どこに何を植えたかわからない」
「株間が狭すぎて栄養不足になる」


など、管理上の問題が生じてきます。

そこで、栽培エリアを区画分けし、作物にとって育ちやすい環境を整える必要があります。これが「畝立て」です。

■マルチシートを張る
畝立てとセットで行う作業です。今回は黒色のマルチシートを張りました。一見すると不要にも思えますが、次のようなメリットがあります。

・雑草の抑制:日光を遮ることで、雑草の成長を抑えます。
・地温の上昇:太陽光を吸収し、地温を高めて作物の定着を促します。
・土壌の乾燥防止、水分保持:潅水後の水分を保ち、乾燥を防ぎます。
・泥はね防止:雨などによる泥の跳ね返りを防ぎ、葉や茎を病害から守ります。

その他にも細かな効果がありますが、やはり先人の知恵は偉大です。真似して損はありません!

畝立てをする

まずは畝のレイアウトを決めます。

今回の圃場は100㎡ですが、全体を栽培に使えるわけではありません。理由の一つは「不整形地」であること。
この圃場も例にもれず不整形で、具体的には、
左辺:4m
・上辺・下辺:16.67m
・右辺:8m
という不等辺四角形の形でした。

できるだけまっすぐな畝の方が作りやすく、管理もしやすいため、幅0.9m×長さ16mの畝を4本つくることにしました。
栽培エリアは57.6㎡で、残りのスペースは潅水路兼作業通路として活用します。畝の両側には0.3mの通路を確保しています。

サツマイモは株間を0.3m空けた方が良いとのことなので、16m÷0.3m=50株/畝。つまり、この圃場には合計200株を植える計算になります。
今後経験を積めば、もっと効率的に土地を活用できるかもしれませんが、まずはスモールスタート。無理のない規模で進めていきます!


さて、いよいよ本格的に畝立てです・・今回も人力です。
まずは、あらかじめ決めたレイアウトに従って園芸棒を刺し、位置決めを行います。



畝の短辺をメジャーで測りながら、「通路→畝→通路→畝…」という順番で位置を取っていきます。
長辺は園芸棒同士をロープでつないでガイドラインにしました。

畝立ての基本的な方法は、通路の土を平鍬や三角ホーで掻き、畝に盛るというものですが、今回は特別な道具を使用します。
なんと、倉庫に眠っていた「手引き耕作機」を発掘!
祖父の時代に活躍していた鉄製の、無骨ないぶし銀の一台。少なくとも数十年前の代物ですが、錆びていても構造に大きな問題はなく、ちゃんと動いてくれました。重量もなかなかのものでしたw



1回では通路が深くならないので、まずは軽く地面をなぞるように鋤き、位置をざっくりと決めておきます。



その後、何度か往復して通路を深く掘り進めていきます

サツマイモは根を深く張るため、高めの畝が推奨されています。低くても育ちはしますが、潅水路より低い位置にイモがつくと排水性が悪いため生育に悪影響が出る可能性があるとの事。高く盛るのが理想です。

・・でしたが体力的にキツくなり、最終的に盛り土が甘くなってしまい、やや低めの畝に。やはり、管理機・・文明の利器は必要だ・・!

マルチシートを張る

畝が完成したら、次はマルチシートを張ります。
今回は畝幅0.9mに合わせて、幅1.35m(135cm)、長さ100mのシートをホームセンターで購入(約1,500円)。

ビニールシートなので薄く軽く、風がある日は一人作業が難しいです!二人以上での作業が理想ですが、一人でもマルチ張り機という便利な道具もあるそうです。

シートを畝に沿って敷き、端を土や園芸棒で仮止めしておきます
続いて、通路から鍬で土をすくい、シートの肩面に被せて固定していきます。シートが風で飛ばないようにするための重しです。
多少天面に土がかかっても、雨でよい感じに流れるので問題ありません。気にせずガンガン土を盛ってOK!



畝幅を0.9m、シート幅1.35mという設計で「余裕で覆える」と思っていましたが、風が吹くとすぐに浮いてくる!畝幅をもう少し狭くしてもよかったかもしれません。
ちなみに、今回使ったマルチにはセンターラインの印刷ありました。これが地味に便利で、畝の中央にまっすぐ張る際のガイドになるだけでなく、定植時の目安にもなります。これはぜひおすすめしたいポイント!

時間は掛かってしまいましたが、しっかりと綺麗に張れたのではないでしょうか?!

まとめ

ここまでくれば、あともう一息!次回の【定植】で、農作業パートはいったんの区切りになります。

そしていよいよ次のフェーズ――
「収穫物の加工」=投資(事業)としての農業に入っていきます。

次回はいよいよ農作業の山場。【定植】です。

今回は以上です。

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