こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。
前回までで、農作業パートはひとまず一区切りとなりました。
▶イモ畑、ついに始動!
とはいえ、圃場を完全に放置するわけにはいかないので、今後もちょこちょこと手入れに行きます。相手は生き物ですからね~。
・・と言いつつ、1ヶ月ほど土日も行けなかったら、雑草がめちゃくちゃ生えてましたw
おそるべし自然の力。草引きせねば!
ビフォー/アフター
サボった分、除草作業の負担はしっかり比例して増えていきます。
すべてを完全にキレイにするのは現実的に難しいので、苗の周囲を重点的に除草していきます。畝の間は、伐根まではできないので、葉だけをむしり取る対応に。どうせまたすぐに生えてくるんですけどね。
さて、少し前置きが長くなりましたが、農作業を適度に継続しつつ、今回から「売上を考えるパート」に入ります。
売上を予想する
一般的に、紅はるかは1反(=10a=1,000㎡)あたり2,000~4,000kgの収穫が見込まれるようです(地域や管理状況によって幅あり)。
よって、今回の100㎡なら単純計算で200~400kgが平均的な目安となります。
■わが畑の栽培条件を踏まえると
・数年放置された遊休地だったため、初年度は地力がやや不安定かも。
・ただし、土壌改良はしっかり実施済み。
・つるボケ対策として、追肥は今のところ予定なし(今後の生育状況次第)。
以上を考慮すると、初年度の収量は200〜300kgくらいが現実的かなと見込んでいます。
先ほどの写真の葉色や茎の張り具合から見ても、今のところ育成に問題はなさそうなので、今年の収穫目標は300kgに設定します。
■想定売上と歩留まり(ぶどまり※)
次に売上予測のため、単価を見てみましょう。
市況価格はアグリネというサイトで日々更新されています。等級は特に指定せず、全国平均を参考にします。
※収穫した作物のうち、実際に販売や加工に使える良品の割合
む・・。計算しやすいように440円/kgとしましょうか。
見込み収穫量が300kg×440円なので、132,000円。
サツマイモの等級比率に関する公的な統計は見つからなかったので、近所のおっさん情報を元に試算します。
・特選・上:35%(99.75kg)
・中:45%(128.25kg)
・規格外:20%(57kg)
・うち、加工・直売向けとして使えるのが約5%(15kg)
このあたりを踏まえ、歩留まり(ぶどまり※)は95%として考えます。
歩留まりロスを考慮した販売できる重量と想定売上は、以下の通り。
重量:300kg×0.95=285kg
売上:132,000円×0.95=125,400円
加工による付加価値を考える
ikioが働いた分はプライスレスとして、ここまでにかかった肥料・資材費の合計は約46,000円。ちなみに、補助金や借入は一切ナシで、完全自己資金でやってます。
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!誰のいう事も聞くもんか!というわけで今後もこの方針で無借金経営を目指します。
よって、生芋の粗利益は125,400円-46,000円=79,400円となります!
う~ん。約半年(4月~10月)働いて79,400円は、正直ちょっと物足りない・・。しかも専業でやっているプロ農家のサツマイモの平均価格なので、ikioのイモでは同じ結果になるかは未知数です。
ということで、以前書いた通り、加工して付加価値をつける作戦に移ります。
▶「農業はじめました」不動産投資の新しい挑戦
今回は代表的な3パターン(焼き芋/干し芋/スイートポテト)で、単価・売上・粗利をシミュレーションしてみました。
なお、単価は加工品として販売する際の1kgあたりの販売価格とします。
①焼き芋
まずは単価です。
・特選・上:2,500円/kg(真空パック熟成焼き芋、オンライン平均)
・中:1,500円/kg(スーパーや量販店向け)
・規格外:1,000円/kg(訳あり品、簡易包装)
次に売上計算します。(重量は生芋とほぼ同等)
・特選・上:99.75kg×2,500円=249,375円
・中:128.25kg×1,500円=192,375円
・規格外:57kg×1,000円=57,000円
・総売上:249,375+192,375+57,000=498,750円
粗利益(加工費は仮で500円/kg)
・加工費:285kg×500円=142,500円
・総コスト:46,000+142,500=188,500円
・粗利益:498,750-188,500=310,250円
②干し芋
※乾燥で重量が25%になる前提。
まずは単価です。
・乾燥により重量は生芋の25%に減少(300kg×0.95×0.25= 71.25kg)
・販売単価(平均):2,800円/kg(高品質・無添加干し芋の相場中央値)
次に売上計算します。
・売上:71.25kg×2,800円=199,500円
粗利益(加工費は仮で700円/kg)
・加工費:71.25kg×700円=49,875円
・総コスト:46,000+49,875=95,875円
・粗利益:199,500-95,875=103,625円
③スイートポテト
※ペーストの重量は生芋の50%になる前提。
まずは単価です。
・生芋の50%を使用→300kg×0.95×0.5=142.5kgのペースト量
・瓶詰め1本=100g→1,425本分
・1本あたり販売価格:600円と仮定
次に売上計算します。
・売上:1,425本×600円=855,000円
粗利益(加工費は仮で300円とします)
・加工費:1,425本×300円=427,500円
・総コスト:46,000+427,500=473,500円
・粗利益:855,000円−473,500円=381,500円
■粗利比較
・生芋:79,400円
・焼き芋:310,250円(約3.9倍)
・干し芋:103,625円
・スイートポテト:381,500円(約4.8倍!)
■粗利率
・生芋:約63%(79,400÷125,400円)
・焼き芋:約62%(310,250÷498,750円)
・干し芋:約52%(103,625÷199,500円)
・スイートポテト:約45%(381,500÷855,000円)
干し芋とスイートポテトは、原料の等級によって見た目が変わっても最終製品に与える影響が少ないため、今回は「平均単価」や「商品1個あたりの単価」をもとに試算しました。
スイートポテトは1瓶600円で販売、OEM加工費は1本300円と仮定しています。これにより、より実態に近い収支が見えてきたかな?
粗利率で見ると生芋でも十分に見えますが、時期や天候の影響を受けやすいのが難点。加工品は市場価格が比較的安定しているのが強みです。
売上ベースで見ると加工の手間やコストを加味しても十分利益が期待できそうですしね。
というか半年で粗利30万円を超えてくると、もはや区分1号(不動産)の年間キャッシュフローより上です。・・これは事業としても希望が見えてきました。
販売方法を考える
加工自体は、正直あまり難しくないと感じています。
今はOEM(製造委託)を受けてくれる企業も増えており、スタートアップ向けの小ロットにも対応しています。
そのため、設備投資や保健所の許認可などは今回は見送って、加工は全て外注にする予定。将来的には自社設備でできるようにしたいですが、まずは無理せずスタートを切ります。
一方で、最大の課題は販路です。
作っても売れなければ意味がありません。
現時点ではネットを活用したC to C(個人間販売)を主軸に検討中。この辺はまた別記事で深掘りしたいと思います。
在庫量も限られているため、少量販売×高単価戦略が向いていそうです。
焼き芋 → 利益率は高いが、店舗運営や人件費がネック。
干し芋 → 保管性は高いが、生芋との利益差が小さい。
スイートポテト → 難易度は高いが、高単価×高粗利に期待!
ということで、少し難易度は上がるけれど、③スイートポテト路線で進めていきます。
まとめ
ざっくりとですが、これが「付加価値をつけて儲けよう!計画」です。
初めてのことばかりで不安は尽きませんが、何もしなければこの土地が生む利益はゼロ、いや固定資産税や水利権の分、マイナス資産なんです!
活用することで土地の価値を高め、自分も収益を得られるなら、それはもう一石二鳥ではありませんか。
今回の計画を投資として計算するなら、初期投資46,000円(肥料・資材費)を粗利益310,250円(売上-資材費+加工費)で考えると・・。
焼き芋の場合は約674%!驚異的な利回りになります※。加工業者や販売プラットフォームなどの条件が未定なので、まぁ取らぬ狸のなんたら、ですがw
※ここでは粗利益=売上-(肥料資材+加工費)と定義しています
宅地だろうと農地だろうと、遊ばせておくのは本当にもったいない!計画倒れや赤字撤退にならないよう、これからも地道に取り組んでいきます。
今回は以上です。
コメント
焼き芋の利益率すごいですね!笑
今後も楽しみにしています😆