こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。
続きです。
▶農業スタート!耕作を決めたら最初にすべき圃場チェックとは?
・圃場の確認
・土壌改良 ←今回はここ
・定植前の準備
・定植
今回は【土壌改良】についてです。
■土壌改良とは?
土壌改良は、農業の「基礎中の基礎」。今回の圃場は遊休地だったため、まずは土壌の栄養バランスを整える必要があります。
ただし「改良」といっても、適切な量と種類の肥料や資材を選んで投入することが重要です。育てる作物に適した栄養素を見極めて与える必要があります。
今期の栽培作物はサツマイモ。
理由は、栄養の少ない土でも育ちやすく、兼業農家でも手間が少ないためです。さらに、加工品としての展開がしやすい点も魅力!
■今回行った土壌改良の工程
①苦土石灰
目的:土の酸度(pH)を調整して、芋が育ちやすい環境に!
苦土(マグネシウム)と石灰(カルシウム)で酸性土壌を中和します。
②堆肥(たいひ)
目的:土の保水性・通気性UP+微生物環境を整える
牛ふん堆肥(完熟)が比較的安価で入手しやすい。完熟タイプは臭いも控えめで、全然忌避感はありません!
③元肥(もとごえ)
目的:生育初期に必要な栄養を与える!
土に有機物を入れていきます。
苦土石灰の投入(pH調整)
日本の多くの土壌は酸性気味なため、苦土石灰は土壌改良の基本資材として広く使われています。
本来であれば、pH測定を行ってから撒くのが望ましいのですが、今回は「昔は入れていた」という親の証言をもとに投入。科学的根拠に基づいた判断ではありませんが、土壌改良の一環として無駄にはならないと考えます。
100㎡あたり10kgを使用します。今回の区画は100㎡なのでちょうど1袋ですね。ネット通販で約1,500円でした。
ちなみに「石灰」と聞いてイメージするのは、小学校のグラウンドで白線を引いていたあの白い粉。あれですよ。
粉状の石灰は軽くて舞いやすく、吸い込むと咳き込みやすいため、今回は粒状にしました。やや割高ですが、撒きやすく初心者にも安心ですね。
バケツに小分けして、手ですくい軽く腕を振りながら撒いていきます。ミレーの名画「種をまく人」のような動きですね(伝わるかなw)
撒くのはすぐに終わるのですが、この後の耕土がすんごい大変・・!
鍬を15cmほど食い込ませて土をひっくり返す作業は、普段デスクワーク中年にはなかなかの重労働。1時間ほどで腰が悲鳴を上げ、手のひらや腕も筋肉痛に。
これはもう、管理機の使用を強くおすすめします!レンタルもできますしね。
石灰を撒いた後は、土に馴染ませるために1週間ほど期間を空けます。週末農業にはちょうど良いペースですね。
タイミングよく、翌日に雨が降ってくれたので、より土に馴染んだはずでしょう~。
堆肥 & 元肥の投入(有機物と微生物の導入)
堆肥は保水性や通気性を高め、土中の微生物環境を整えるために投入します。
堆肥は100㎡あたり100kgが目安ですが、今回は遊休地なので少し多めの150kgを使用。雑草や灰がすでに混ざっている土壌なので、そこまで必要なかったかもしれませんが、物は試しです。
堆肥はリットル表記が一般的ですが、重さ(kg)とは一致しないので注意。ネット通販で20リットル(約8kg)×18袋をネット通販で購入し、20,000円ほどでした。量が多い場合は通販が便利ですね。
元肥は、生育初期に必要な栄養を与える目的で投入。
元肥は100㎡あたり10kgが目安。こちらは1.3kg×8袋約で約9,500円でした。堆肥と同じタイミングで届くよう手配。
石灰投入後、1週間空けたタイミングで、堆肥と元肥を撒いていきます。
堆肥はシャベルで、元肥は手で、それぞれ「石灰のときと同じような手順」で撒いていきます。
見てもらえばわかるように、1週間ですでに雑草が芽吹いているのを見ると、「生命って強いな・・」とうんざり感傷的になりますw
今回は鍬ではなくレーキを使って表層を軽く混ぜました。耕す深さを必要としない分、石灰のときよりは楽です。
この作業後も、しばらく期間を空けて、土に馴染ませていきます。
まとめ
今回の作業は、体力的にもっともきつい工程だったと思います。
実際にやってみて、管理機がないとキツすぎる!という事実を痛感。新品も数万円で買えるし、レンタルもできるので、文明の利器は迷わず使うべき!です。
それと、今回のように大量の資材を運ぶ場合、軽トラがあると圧倒的に便利です。これもレンタルできますし、最近の軽トラはAT仕様なのでMTが運転できない人でも安心して乗れますよ。
以上、土壌改良でした!次回は定植の準備編「畝たてとマルチシート貼り」についてまとめていきます。
今回は以上です。
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