こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。
近年、ペットを飼うことが一般的になり、多くの人々がペットと共に生活することを楽しんでいます。
海の見える白い小さな家を建てて、庭で大きな犬と遊びながら家族団らんの時間を過ごす・・。どこかで聞いたような「理想の家庭像」の中にもペットと生活する様子が含まれてます。
所有物件で何を何匹飼育しようと持ち主の自由です。しかし、賃貸物件におけるペット飼育の可否については、貸主と借主の間で意見が分かれますよね。
借主からすれば「家族」なのですから、当然一緒に受け入れて欲しい。ちょっと大家さんはお金持ちなんだからうち等庶民のお願い聞いてよ~といった具合です。語弊はあるかもしれませんが概ねこのような入居者も普通に居られます。そもそも金持ち大家ばかりだと思うなよ・・!!
今回は貸主の立場からメリットとデメリットをまとめたいと思います。
ペット飼育を許可することのメリット
①客付けに有利
先述したように現代においてファミリー・単身問わずペット飼育は一般的です。つまり、それだけニーズがありますので競合に比べ優位性が持てます。
そもそもペットを飼える物件はまだまだ少ない事もあり、早期入居付けにとても効果があります。
②長期的な契約が期待できる
ペットを飼っている借主は、ペットを手放すことなく住み続けたいと考えるため長期的な契約を結ぶ傾向があると聞きます。ペットを飼うことで引っ越しや次の物件探しのハードルが高くなりますので、結果的に長期入居になる可能性が高いという事ですね。
③家賃や敷金の増額が可能
ペットによる損害リスクをカバーするために、家賃を若干増額したり、追加の敷金を徴収することができます。
ikioは家賃を増額しており、1匹あたり3,000円としています。多頭飼いでも適用できます。まぁ、例えば10匹飼いたい(+3万円)とかになるようでしたら多少はおまけしたりもしますが。
家賃増額すると物件の利回りも良くなりますから、オーナーチェンジとして手放す際にも有利になりますね。
ペット飼育を許可することのデメリット
おそらく、この記事を読んでいる方が気になるのはこのデメリットですよね。大丈夫!意外と何とかなるものです。一つずつ解説していきます。
①物件の劣化リスク
ペットが住むことで物件の劣化。特に犬や猫の場合、爪痕、毛の散乱、臭いの付着などが問題となり、これらが原因で修繕費用や清掃費用が増える可能性があります。
対策
このリスクはもちろん、言って分かる人間相手でないので当然あります(言ってもわからない人間も稀に居られますが)。しかし、これは契約時に「ペットによる汚損・破壊等の原状回復費は全額借主負担とする事を了承するものとする。」という特約を付ける事で貸主が負う修繕費を抑える事ができます。
まぁ実際に退去を体験していないので、まだ絵空事です。が、そもそもペットを飼われるご家庭ですとそこまで困窮されているわけではない場合が多いので、おそらく何とかなると思ってます。
あと、ペット有無関係なく、だらしない人は散らかして室内荒れますし、ペットを飼育していてもきっちりゲージ内で綺麗に使われている方も居られます。ぶっちゃけ入居者次第なんですよ。ペットは関係ないとすら思えますね。
②騒音や臭い問題
隣人との騒音や臭いの問題が発生することがあります。特に犬の鳴き声や、猫の匂いなどは周囲の住民に不快感を与えることがあり、トラブルに発展する可能性があります。このような問題が発生すると、最終的に貸主が仲介に入る必要が出てきます。
対策
この問題の多くは共同住宅における話かなと思います。そもそもアパマンではペットNG、戸建ならOKと棲み分けを行うのが良いのではないでしょうか。猫にしろ犬にしろ、基本的には室内飼いのケースが多いですしね。
ikioの物件ではまだ近隣からのクレームは来ていないです。
③入居者のターゲット層が限定される可能性
ペットを飼っていない人やアレルギーがある人にとって、ペット可物件は魅力的ではない場合があり、入居者に偏りが出るという話です。
対策
②とも被りますが、これも共同住宅で起きる問題なのかなと思います。戸建なら建物が分かれてますので特に問題ないですし、だからこそ戸建の方がペット飼育可を求められている傾向が強いように感じます。
④契約の管理が煩雑になる
ペットに関する特別な規則や管理が必要となります。ペットの種類や大きさ、飼育のルールを明確にしておく必要があり、契約書にもそれを記載することになります。
対策
①でも少し書いたような特約を契約書に盛り込む必要があります。
例えば、入居時に犬1頭を飼っている場合、「借主がペット飼育を希望する場合は犬1頭までとし、増減がある場合は事前に貸主の承諾を得るものとする。」と記載しておいて、増える場合には覚書を都度書いておく、などひと手間が必要です。
また、実際にルールが守られているかの定期的なチェックや監視が必要となる場合もあります。
まとめ
賃貸条件にペット飼育可を付けることは、貸主にとっては賃料アップや早期入居付けなどチャンスもある一方、それに伴うリスクもあります。物件スペックや地域など様々な要素もありますので、可否は慎重に判断する必要がありますね。
ペット飼育を許可する際は、ペットに関する規則を明確にし適切な契約条件を設けることで、リスクを最小限に抑えながらメリットを享受することが可能となります。
また、郊外の広い建物・土地でペットを飼うことを前提に設計されている「ペット共生型住宅」といった形態での賃貸物件も増えているようです。ドッグラン付き!とか、キャッチタワー完備部屋とかですね。
人口の多い場所でのアパート経営も良いですが、地方郊外はそれはそれで地域の特性を活かしたチャンスがあります。ペット飼育可もそういった選択肢の一つですね。
金利アップや人口減や悪い話は多いですが、まだまだ不動産事業はこれから始めても商機を見出せるように思います。
今回は以上です。
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