こんにちは。ikio(@ikio04731250)です。
不動産売買で、まずほとんどの人がお世話になるのが不動産会社です。
物件の紹介や周辺の賃貸需要の共有、融資についての相談など、不動産投資初心者にとって不動産屋は非常に貴重な情報源となります。
一方で、初心者だからこそ注意したいことがあります。
それは、自分の「弱み」や「焦り」を、最初から全部伝えすぎないことです。
もちろん「不動産屋に何も話すな」という意味ではありません。むしろ必要な情報はしっかりと伝えるべきです。
・・ただ、この「塩梅」が難しいんですよね。
今回は、初心者がつい言ってしまいがちな4つの言葉と、その代わりにどう伝えればいいのかを紹介します。
予算は○○○万円までです
まず注意したいのが、購入予算の伝え方です。

予算は3,000万円です。
このように伝えたとします。
予算を伝えること自体には何の問題もありません。

(なら、3,000万円前後の物件を提案するか)
ただし、「3,000万円までなら絶対に買う」というニュアンスで伝わってしまうと、その数字がそのまま不動産屋側の判断基準になってしまいます。
きっと予算に合わせて様々な物件を紹介してくれますが、それらは玉石混淆の物件群です(なんなら「石」の方が多い可能性も・・)。
不動産投資では、物件価格だけで良し悪しを判断することはできません。
単純に不動産の特徴として追加費用がかかりやすいので、予算は自己資金目一杯ではなく・・購入時の諸費用、修繕費、税金、管理費、空室リスクなども考慮して、ある程度のバッファは見ておくべきでしょう。
いずれにしても、価格そのものではなく、「購入できる条件」として共有するのが良いです。
【おススメの言い換え】
「融資条件や購入後の支出も含め、収支全体のバランスを見ながら判断したいです。」
予算を固定して伝えるのではなく、上記のように伝えると良いです。
大事なのは、「上限いくらまで買えるか」ではなく「いくらなら無理なく投資運用できるか」を軸に考えることです。
この物件、かなり気に入っています
内見してみたら、立地もいい、建物もきれい、間取りも好み!

この物件、かなり気に入りました!
思わずそう言いたくなる気持ちは分かります。
しかし、収益物件において「自分が気に入った」と「投資として優秀である」は別問題です。

(少し感情を揺さぶる一押しで、契約とれそうだな)
気に入った物件ほど、欠点を見つけても「まあ、このくらいならいいか」と感情で正当化してしまいがちになります。
人は一度欲しいと思ったものを正当化したくなる心理があるためです。
「この物件しかない」と思ってしまう心理の記事はこちら。
▶なぜ人は指値をためらうのか?心理学で読み解く投資の心理
【おススメの言い換え】
「気になっている物件ですが、収支とリスクをしっかり確認してから判断します。」
気に入ったときこそ、一度立ち止まって冷静に。
そして自分自身に対しては、「買いたい理由」ではなく「買わない理由」を探す視点を持つことが大切です。
初心者なので、全部教えてください
一見すると素直で問題なさそうな言葉ですし、分からないことを教えてもらう姿勢自体は大切です(ikioも最初は言ってしまっていました)。
ただし、「初心者なので、どの物件を買えばいいか全部教えてください」というスタンスになってしまうと危険です。

(まぁ何でもいいなら、少しクセのある、あの物件提案してみるか)
不動産屋は「物件売買のプロ」であって、「あなたの投資の成功を保証するプロ」ではありません。

家賃設定は何を根拠にしていますか?
過去の修繕履歴は?
このエリアの賃料相場は?
売主さんが売却する理由は?
自分が判断に必要な情報について質問をする。
最終的にローンを返済し、空室や修繕などのリスクを負うのは投資家自身です。「全部お任せしたい・・」その気持ちも分かりますが、投資判断まで人に委ねてはいけません。
営業マンにするべき質問についての参考はこちら。
▶営業マンが絶対に言わない「買ってはいけない物件」とは?
【おススメの言い換え】
「私は〇〇という条件(詳細が決まっているほど良い)で探しています。」
「この物件の最大のリスクは何だと思いますか?」
「答え(どの物件を買うべきか)」を聞く姿勢ではなく、「自分で判断するための材料」を集めるという意識を持ちたいところ!
この物件、他の人に取られちゃいますか?
最後は「焦り」に関する言葉です。

他にも問い合わせがありますか?

今日決めないとなくなりますか?

誰かが買ってしまう可能性はありますか?
気になる物件であれば確認したくなるのは当然です。
これらは収益物件だけに限らず、マイホーム購入者にも身近ではないでしょうか?
しかし、ここで本当に恐れるべきなのは「他人に買われること」ではなく、「焦って悪い物件を買ってしまうこと」です。

(他の客を理由に今日中の回答を迫ってみよう)
良い物件を1件逃したとしても、次のチャンスは意外とすぐに出てきます。
一方で、勢いで購入してしまった失敗物件は簡単に手放せません。
【おススメの言い換え】
「購入を急ぐ理由があれば教えていただけますか?」
本当に申し込みが集中しているのか、価格交渉の期限なのか、売主側の事情なのか、それとも単なる営業トークなのかを見極めるための「会話をすること」が重要です。
まとめ
では、不動産屋は敵なのでしょうか?!
もちろん違います。
優秀な不動産屋は、初心者にとって非常に心強いパートナーです。営業トークは巧みですが、聞けばデメリットを語り、親身になってくれる方もたくさんいます(少なくともikioの関わった範囲では)。
大切なのは、「敵か味方か」という極端な見方をするのではなく、「情報を提供してくれるパートナー」と「最終投資判断をする自分」という役割分担をしっかり自覚することです。
分からないことは質問し、数字を検証し、ダメなものは「今回は見送ります」ときっぱり言える関係性こそが、長期的な不動産投資の成功に繋がります。
今回紹介した「4つの言葉」の伝え方に気をつけて、対等で健全なビジネスパートナーシップを築いていきましょう!
今回は以上です。